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根拠に基づく医療の実践のために

こんにちは。

ここのところ冴えない天候の日々が続きますが日の入り時間が遅くなり、季節は少しずつ夏へと進んでいくのを感じています。

さて、歯科治療を行っていると、日々疑問に思うことや自分の持っている経験と知識では対応できない事象に対面することが多々あります。

そんな時にどうするかというと、商業誌で参考になりそうな記事を読んだり、学会誌に目を通したり、セミナーに参加して知識や技術を学ぶといった方法があります。これに加えて、自らの手で論文を探し出し、精読して臨床に役立つ最新の知見を得る方法があります。

「EBM:evidence-based medicine」

〝根拠に基づく医療”

という言葉があります。①目の前の患者さんについての問題点を明らかにし、②必要な情報や文献を効率よく集め、③得られた情報を批判的に吟味したうえで、④患者さんに実際に適用して、⑤事後評価を行うというものです。

これを実践するには海外文献にも目を通し、精読できないとなりません。日本の文献だけでは最新の知見が得られないことがあるからです。

現在、私は所属するインプラント研修施設の論文抄読会に定期参加しており、論文の読み方のノウハウを勉強中です。慣れない英語論文の抄読に四苦八苦していますが、歯科医師として臨床していくうえにおいては必要不可欠な力ですし、大変重要な学びの機会であります。

現在はインプラント周囲炎という、インプラント埋入後に発症することがある、歯周炎と類似する、時として難治性の疾患の治療方法に関する論文を数本精読しています。一度発症すると対応に苦慮を強いるインプラント周囲炎について、適切に対応できるよう研鑽を積んでいます。自らの埋入したインプラントに対して、まずは炎症を起こさないように管理していくことが重要です。炎症を起こさないように外科手術や被せ物を作製しないとなりません。しかし、時には炎症を起こしてしまうことがあります。そのような場合に適切に対応できないとなりません。適切な診断法や適切な外科的対応法を論文抄読会を通して勉強しています。この機会を大切にして知見を得て、患者様の治療やアドバイスに還元していこうと思っております。

歯科医師という仕事は生涯学習であるとつくづく感じます。学ぶことに貪欲にこれからも進んでいきます。