こんにちは。1年も早いもので今年も12月に入りましたね。寒さが一段と増してまいりました。

当院では11月27日より新しく歯科助手の方の入職がありました。愛嬌があり、受け答えのハキハキした女性です。すぐに当院の環境に馴染んでくれると思っています。

さて、今回は新入職員のためもあり、定例の院内ミーティングにて1年ぶりに院内感染対策の講習ビデオを全員で視聴しました。医療機関で働く職種の人には当たり前の概念ではありますが、スタンダードプリコーション（標準予防策：感染症の有無に関わらず、全ての人に対して汗を除く湿性生体物質は感染の可能性があるとして対応する予防法）について再確認し、手指消毒の有効性や院内の感染経路に対しての有効な遮断方法を再認識しました。新入職員の方にとっては新しい知識であり、既存のスタッフにとっては普段忘れかけていたことの再確認と改善点の抽出に有意義な時間となりました。

院内感染講習後は、当院歯科衛生士による自主発表の場を設けて、スタッフの前で発表をしてもらいました。内容は、歯周病の根分岐部（臼歯の歯根の分岐部）病変に対しての有効な清掃方法や患者指導の方法、効果的に歯石除去をできる器具の紹介をしてもらいました。また、実際に担当している患者さんの症例写真の経過を示してもらい、普段から根分部病変に対して実践していることの経過報告も受けました。

根分岐部病変は非常に処置が難しい歯周病治療の分野の一つです。治療法には非常に苦慮を要します。院長の私も大変勉強になり、明日からの臨床に活かせそうな情報でした。発表した歯科衛生士の担当患者さんの根分岐部の継続管理の経過が楽しみであります。

また、自ら学び他人の前で発表することは新しい知識の効率的な吸収に繋がると思います。スタッフにはこのような場を定期的に設けて最新の情報や技術の習得に努めていってもらいたいものです。今回新たな試みでしたが、スタッフの成長と患者さんのために積極的に学ぶ意欲を感じ、とても誇らしく思いました。

今後も私と歯科衛生士、受付助手スタッフ全員で勉強しあって医院として成長していくつもりです。

患者さんにとって信頼していただけるかかりつけ歯科医院になるべく、頑張ってまいります。