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7月の院内研修

こんにちは。連日の猛暑日で辛い日が続きますね。

私は夏バテと熱中症には十分に気をつけて、元気よく診療できるよう食事・睡眠と体調管理に気をつけています。

さて、今月も院内研修を行ったので内容を報告します。

当院は小さなお子様から成人の方、高齢者の方まであらゆる世代の患者様に通院していただいています。

当院の医院理念に、う蝕(むし歯)と歯周病の予防を中心とした口腔管理に取り組むことを掲げています。今回はこの医院理念をスタッフと改めて共有して、う蝕予防に対して何ができるかを考えました。

そこで、今回は院長の私が所属する日本ヘルスケア歯科学会が発行するCRASP(Caries Risk Assessment Share with Patient:患者さんと共有するう蝕リスク評価)というシステムを日々の診療に導入することに致しました。CRASPとは、う蝕リスクについての質問シートのことを言います。

う蝕というものは、初期のものから中等度の段階を経て重度の段階に至ります。初期う蝕の段階であれば、適切な口腔衛生指導とプラークコントロール、フッ化物の適正使用で削らなくても健全歯質の状態へと導くことが可能です。そのためには、患者さんの個々の状況に応じた継続的な口腔衛生指導が重要です。そのためには院内で統一した指導要綱があれば一定の指導ができると考え、スタッフと協議してシステム導入を決めました。やり方はとてもシンプルで、日常の診療時に簡単な問診を追加するだけなので負担なく行っていけるものと思います。

得られた情報を患者さんと共有し、う蝕のリスクに対して対策をしていくことで新たなう蝕の発症や既にできてしまったう蝕の重症化を予防できると考えます。今や、う蝕は削って治す時代から早期発見して口腔衛生指導とフッ化物の適正使用で管理する時代となりました。また、質の高い歯周病治療により、高齢者の方の多くの歯が残るようになりました。その反面、歯周病により歯肉退縮したことで歯根が露出した部位に生じる根面う蝕(歯根のむし歯)が増えてきました。この、根面う蝕をいかにして予防するかもこれからの歯科に求められる大きな役割と考えます。お子様のう蝕予防だけでなく、高齢者の方にも活用の幅があると考えています。

今回のミーティングでは導入する意義や実際の活用方法をスタッフと共有することができました。これからの診療に繋げていきたいと思います。

今回は、土曜日の診療終わりということで、マックカフェで涼みながら楽しくミーティングをしました。

スタッフ一同、この夏の暑さに負けず頑張って参ります。